あとがき

 お久しぶりです。
 疲れましたけど、嬉しいです。

 前作のタイムスタンプを見ると、三月二十二日。ちょうど半年ぶりですか、こうしてショートストーリーの作者として、あなたにお会いするのは。お話を作る作業って凄く疲れるんですよ。辛いとも言えるくらいに。それを今回の作品では一ヶ月以上続けています。地獄ですね、ハイ。さらに、技術的にも新しいことに挑戦して、本当に大変でした。でも、この瞬間が全てを楽しく変えてくれると言いますか。なんか、みなさんに読んでもらえたかと思うと、凄く嬉しいんですよね。

 さて、遅れましたが、長い作品を最後までお付き合いいただき、誠にありがとうございました。いかがでしたでしょうか、今回のお話は。
 今回のテーマは「優しさ」です。五人の女の子が、優しさに触れて、それぞれに変わっていく姿を描けたらな、と思って書いていました。それにしても、ありふれたことをテーマにすると、苦労しますねぇ。誰もがある意味知っていること。それを再度問い直すという作業は、私とってちょっと荷が重かったかな、という気もします。それでも、五人それぞれに「がんばれ」って応援できるようなお話を書けたことで、良いものが出来上がったかなとも思っております。

 しかし、明日香ちゃんって、かなり強気な子ですよねぇ〜(笑)。そして、偉いです、ユキちゃん。明日香はユキちゃんのことをなんでも知っているので、きっと、好みの女の子とかも十分知っているんですよね。だから、ユキちゃんが誰と二人きりになるかで、その態度が違う(笑)。でも、好みのタイプを知っていても、自分がそうなろうとしないあたりに、なんか、凄いなっていうか。ただ自信過剰なだけなのかなぁ?

 他の子たちも、それぞれにらしさを持っています。あなたは誰を好きになりました? 私の気持ちとしては「全員」っていう回答を期待しちゃうんですけどね。でも、読者の方に「この子が好き」って言ってもらえるのって、その子が独り立ちしたみたいで、作者としてはとても嬉しいことです。

 今回もこの辺でお別れです。
 読者の皆様、最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
 そして、明日香ちゃん、ユキちゃん、いつまでも仲良くね。


 ではまた、次回作でっ!
(クリスマスに予定をしているものの、どうなることやら)


 一九九九年十月二日。
 涼しくなりきらない秋の、涼しい夜風に吹かれて。

この作品に登場した人名、団体名等はすべて架空のものです。

転載等、ご自由にどうぞ。
ただし「本文」と「あとがき」一緒にして、内容改変せずにお願いいたします。

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