●『君主論』研究_社長のためのマキアヴェリズムにおける対応





『社長のためのマキアヴェリズム』は君主論に登場するファクターを、そのまま現代ビジネスのファクターに置き換えて、君主論をビジネス書として復活させた本です。
ここでは、君主論におけるファクターが、現代ビジネスでどのファクターに対応しているのかを列記していきます。


・「君主」=「社長」
・「市民」=「社員」
・「貴族」=「重役」
・「国(政体)の維持」=「会社の維持」
・「君主の悪徳」=「取引先との関係の解消」「下請けの切り捨て」「部署の縮小・撤退」「賃下げ」「解雇」「幹部の総入れ替え」「労働契約の見直し」
・「極悪非道」=「リストラ」など
・「新たに獲得した政体」=「合併した会社」
・「法律や税制」=「就業規則」「給与体系」「出世の手順」「評価基準」など
・「君主の他は下僕の統治体系」=「ワンマン経営の会社」
・「共和政体を獲得した場合は共和政体を解体する必要がある」=「社風が自由な場合は乗っ取りは諦めた方がいい」
・「征服者が現地に住み着く」=「吸収した先の会社に本社機能を移転させる」
・「傭兵軍」=「間接金融」
・「援軍」=「第三者割当増資」「株式譲渡」
・「自軍」=「ストックオプション(自社株買い)」
・「極悪非道」=「社内クーデター」
・「貴族の買収」=「派閥幹部の抱きこみ」
・「領主の血統を絶つ」=「吸収した企業の創業一族の追放」
・「枢機卿会議での多数派工作」=「重役会議での多数派工作」
・「自国軍の増強」=「独自の資金・人脈・派閥の形成」
・「恩恵」=「ボーナス」など
・「気前の良さ」=「タクシー券使い放題」「残業手当の弾みすぎ」など
・「吝嗇」=「倹約」
・「他人の所有物は気前良く分配する」=「ライバルの幹部のポストを部下に与える」「吸収した会社社長のポストを与える」
・「冷酷さ」=「失敗を厳しく処罰」
・「憐れみ深さ」=「失敗しても怒らない」
・「市民の財産や婦女子に手を出さない」=「社員の妻や愛人、娘に手を出さない」「社員の持ち物を買い取ったりしない」
・「好戦的な君主を尊ぶ兵士」=「営業マン」「新規参入会社の社員」
・「勢力の強い階層」=「勢力の強い部署」
・「第三法院」=「憎まれ役用の副社長」
・「助言役の賢者」=「諮問機関」「相談役」
・「領民の武装」=「社員に自己裁量権を与える」
・「城砦」=「人事部」
・「時代に合わせて行動様式を変化させる必要がある」=「状況に合わせて社長を変えろ」




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