WJ33号感想

まずい・・・・・・
何故か今週は書く気力が無いです。


☆☆☆風天組☆☆☆

イキナリ風天組というのが、我ながらやる気が無いというか・・・

しかし、ダメですねえ。この漫画。
かずはじめ先生の作品とは思えない。
鴉MANを超える駄作を描こうという不毛な自己チャレンジでしょうか。
風天組の二人は初回ではヤクザと闘うほどでしたが、今週は上級生を殴るのと先生にいたずらしただけで、別になんということはない普通の(?)中学生。
今週もエロDVD取り上げられたとか、CD踏まれたとか、どうでもいい話ばかり。
なんか普通の中学生に、変なコバンザメがくっ付いて、たいして面白くも無い日常をたらたらと描いている感じで、おならみたいな作品ですね(空気みたいなもんだけど、ちょっと臭う)


☆☆☆武装錬金☆☆☆

あまり評判はよろしくないですが、何気にそこそこは面白いです・・・・・・。
部分部分はテンポが良く、それなりに楽しく読めるからです。
ですが、いかんせん物語を一貫するストーリーやら何やらが平平凡凡すぎるのが痛いところ。
良く出来た誰にでも書けそうな漫画、という感じでしょうか(矛盾しまくった言い方ですが)
やっぱり錬金術を本格的に描くとか、そこらへんで色を付けても良かった気がします。
いまの武装錬金は錬金術がテーマじゃなくても何も問題無いくらい、錬金術関係ないですし。


☆☆☆テニプリ☆☆☆

切原さんがなぜ吹っ飛んだのかさっぱり理解できないのですが、テニスってサーブを受けたら吹っ飛ぶものなんでしょうか。
まあ波動球は火薬が仕込んであるようにしか見えないので、いまさらな感はありますが。


☆☆☆ヒカ碁☆☆☆

昔のエピソード引っ張り出して詳述するだけ……って、ずいぶんお気楽極楽な読切書いてるなあ、と思わなくも無いですが、それでも他の漫画より全然面白かったりするので、こんな調子でちょこちょこ書きつづけて欲しいと思ったりもしてしまいます。


☆☆☆キックスメガミックス☆☆☆

なんか、ある意味すごいなあ。
僕は偉そうにどうこう言えるような偉い人間ではないのですが、しかし、客観的に見て、すごい。
すごい酷い。

二宮さんが赤木を見てビビってるのは、千葉が15年前にからかったせいらしいですが、その回想シーンを見る限り、二人はスポーツマンらしく、軽やかに会話を交わしているようにしか見えず、全然からかっているようには思えません。
これでは、なぜ二宮さんがあのように派手に赤城に怯えているのか、さっぱり伝わってきません。
千葉の「ダテに今まで修羅場をくぐってきてねーな」という台詞も、赤木の「修羅場」がこれまで積極的に説明されていないため、まったく同意できません。
ハァ?って感じ。どちらも。
今週のキックスは読者の一切の感情移入を拒否するある意味すごい漫画でした。すごい酷い。

今週のキックスは驚くほど話に奥行きが無く、表面上だけをなぞりながらストーリーを進め、それに絵を付けただけ、という感じがしました。
感覚としては、全く何の興味も無い映画のあらすじを決して上手くない文章でたんたんと聞かされているような、そんな感じ。無味乾燥。
極論すれば、線だけの人間が19P一切台詞ナシで蹴り合ってても、クオリティは同じくらい。

どうでもいいけど、千葉先輩、今週いらないですね。


☆☆☆こち亀☆☆☆

酔っ払って読んだら、なんだか面白かった気がしましたが、たぶん酒のせいでしょう。


☆☆☆いちご100%☆☆☆

酔っ払って読んだら、なんだか面白かった気がしましたが、たぶん酒のせいでしょう。


☆☆☆マダムーン☆☆☆

酔っ払って読んだら、すごく楽しかった気がしましたが、しらふのときに読み返したらあまり面白くなかったので、酒のせいだったようです。


☆☆☆ドッキリ☆☆☆

そうか・・・。やっぱり単行本2巻分までは続くんだ・・・。
北辰の巫女うんぬんの話じゃなければ別に続いてもいいんですけど、こうなった以上さっさと終わって欲しいというのが本音です。

しかし、こうして考えると「GS美神」ってホント良くできた作品だったんだなあ。
(↑この感想はドッキリ打ち切り時に残しておけば良かったと少し後悔)


☆☆☆十二傑新人漫画賞☆☆☆

今週は5月期の審査員であった森田先生が選考&アドバイスをしています。
まあ、しかし別に漫画家になりたいと思ってない僕には森田先生のお言葉などどうでもいいので、当然スルーです。
それよりも、むしろ2ヶ月後に矢吹先生の選考&アドバイスがどう出るか、楽しみでたまりません。
また、「オリジナリティーが感じられない」など神のようなお言葉を頂けるのでしょうか。
生来のエンターティナー、矢吹先生のお言葉が今から待ち遠しいです。

今週の「教えて!矢吹先生!!」では、「読者を魅きつけるページ構成!」と銘打たれた、ページ構成術のお話。
いや、しかし残念。
おそらく黒猫の熱心な読者(もちろん僕も含みます)がいままででいちばん魅きつけられたのは、世界会議を襲おうとする星の使徒の一連のページ(「全世界を敵に回す気かい?」「もちろん」のアレ)だと思うのですが、そこが教材として使われていなかったのが残念でなりません。
なぜ、僕や多くの読者が、あのシーンにあんなにまで魅力を感じ、あのシーンが深く心に強く刻まれたのか、あのときに感じた例えようも無い懐かしさは何なのか、その秘密を是非矢吹先生本人に解説して欲しかったのですが、やっぱりあのレベルのテクニックになると、とても人には教えられないってことですよね。
出し惜しみしているのではなく、新人さんには手におえないテクニック、という意味で。
読者の質も選びますしね、あのテクニックは。
あまり漫画に詳しくない読者は、普通の1ページとして受け取ってしまい、どう素晴らしいのか理解できないでしょうし。

やっぱり、矢吹先生は偉大です。
やっぱり、矢吹先生は偉大です。


☆☆☆黒猫☆☆☆

うわーーー、疲れた。
まだ黒猫があるのか・・・。
嫌で嫌で仕方ないが、がんばろう。がんばれ、自分!

今週の黒猫も、氷使いさんとスヴェンがとってもカッコイイですね!
約束通り、無傷で女性(名前忘れた)を解放してあげる氷使いさん。紳士ですね〜〜。
普通の敵役なら、負けるとしても腕一本は貰っていくぞ、という展開になるのが常ですが、氷使いさんは紳士ですので、そんなことはしません。
敗北を認めたらレディーを無傷で解放。
なかなかできることではありません。真の紳士です。

スヴェンの台詞「……俺は、紳士さ」
カッコイイですね!!!!!
とっても渋いです!!シビれました!!!
普通の漫画家であるならば、こう考えるはずでしょう。
スヴェンは女性を守るためとはいえ、氷使いさんに対し、自分の能力を説明せずに戦うという非紳士的行為に出た。
そのため、スヴェンは自責の念にとらわれ、苦悶葛藤するであろう、そういうスヴェンを描かなければならない、と。

しかし、偉大なる矢吹先生はそのようなありきたりな考え方はしません!
スヴェンは恥ずかしげも無く「自分は紳士である」と口にします。
これはスヴェンの開き直りなのでしょうか?
いえ、違います!
スヴェンは自分と氷使いさんとの間に敵対しているとはいえ、確かな紳士の繋がりを感じたのです。
氷使いさんとスヴェンは(スヴェンが能力を説明できないという状況にありながらも)お互いを信じ合い、お互いの立場を理解し、そのときの自分に出来うる限りの紳士道を貫いたのです。
ですから、スヴェンは氷使いさんに対する遠慮も、自責の念もなく、己を紳士だといえるのです。

「なァ、氷使い。オレのこと、紳士じゃないって、思うかい?」
「何を言ってるんだ、スヴェン。分かってるよ。お前の辛い立場をさ。お前は立派な紳士だよ」
「そうかい・・・ありがとうよ」
「フフッ・・・・・・でも、勝負は勝負だからな」
「ああ、望むところさ。お互い全力で戦おう」

きっとこんな会話が戦闘の間、二人の拳に乗せて語られていたのだと思います。
これはスヴェンと氷使いさん、双方に確固たる紳士の自覚と、相手に対するある種の信頼関係があってこそ、初めて為し得ることです。
生死を賭けた極限の戦闘状況にあっても、お互いを信じ合い、力の限りぶつかり合う、なんというロマン、なんという騎士道精神、血で血をあらう醜い戦闘をかくも美しく崇高に描くとは、さすが矢吹先生!神の御業です!!

また、偉大なる漫画家にして、ジャンプの重鎮、矢吹先生は後輩作家へのエールも忘れません。
今週レディが氷使いさんに対して放ったカカト落としは、言うまでもなく「キックスメガミックス」へのエールでしょう。
おそらく矢吹先生は、「キックスメガミックス」があまりにもダメダメなマンガであることを憐れに思い、「ストーリーのダメダメは仕方ないにしても絵は努力すれば何とかなるさ、ほら、僕がカカト落とし描いてあげるから参考にしなよ」との思いからレディのカカト落としを描いたのでしょう。
矢吹先生自身も、毎週あれだけ素晴らしいストーリーを考え、あれだけ精密華麗な絵を描いているというのに、そこにさらに自分の身体にムチ打って新人作家への応援まで考えているとは、何という思いやり、優しさでしょう。
矢吹先生のイチ信者としては「キックスメガミックスの応援なんていいから、そんな余裕あったら、少しでも身体を休めて下さい!」と思ったりもしますが、きっと聖人のような矢吹先生は「いや、僕なら大丈夫さ。それよりも、僕は次世代のジャンプを担う若手作家、吉川クンのために少しでも何かしてあげたいんだ」と言うに決まっています。
おそらく矢吹先生は、自分がいなくなった後のジャンプのことまで心配しているのでしょう。
本当に底の見えない、深いお方です。
もしかしたら、来週あたり骸練師とか陰陽師とか出してまでドッキリの応援をするのではないかと、不安になってくるぐらいです。
しかし、矢吹先生の優しさは生来のものだし、それが矢吹先生の魅力の一つでもあるので仕方ありませんね。
優しすぎる矢吹先生のお身体が心配でなりません。先生、お身体も大切にしてくださいね。

矢吹先生は偉大です。
矢吹先生は偉大です。



(つ、疲れた・・・・・・。)


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