●WJギャグスペシャル2002感想

46号のジャンプ感想でも書いたとおり、この増刊号にはなんと尾玉先生の読切が載ってます
常時金欠の僕としてはこんなもの340円購入したくはなかったんですが、尾玉先生が描いてる以上仕方ないです
今でも読切「純情パイン」を保存してなかったことを悔やんでますからね。
特に増刊なんてこの機を逃して、いつ手に入れられるか分かりません。諦めて購入しましたが、思った以上に良く出来ていて340円の価値アリは十分にありました。

今回は普段のジャンプ感想とは趣向を変え、順位付けして点までつけてみようかと思います。
必然的に毒舌です(笑)

エントリー選手(収録作品)はこんな感じです。

☆つのま(はぁと)るみ 「ときめきのアラベスク」・・・つの丸先生のマンガ。本誌の予告を見ただけですが、サバイビーやマキバオー、モンモンモンでは感じられなかった気迫のようなものを感じました。注目株。

☆尾玉なみえ 「マコちゃんのリップクリーム」・・・御存知、御大。当然の一番人気。おもしろくないハズがないので、あとはどれだけ面白いかが問題。

☆小栗かずまた 「解決!!クエスチョンマンくん」・・・テンテンくんの作者、小栗先生。これもそれなりのクオリティは保証されている。尾玉先生に迫れるか!?

☆澤井啓夫 「激戦!!ジャンケン島」・・・初期の読切らしい。澤井先生の初期作品は微妙だ。どうなる?

☆ゴーギャン 「むし太郎とゴキ太郎」・・・知らん。とりあえず僕はゴキが嫌いだ。

☆カイトマン 「タローくんどこいくの?」・・・知らん。微妙にどっかで見た絵だな。

☆はちもりよしえ 「竜巻トルネード」・・・知らん。

☆土塚理弘 「二階堂くんの法則」・・・知らん。がコメントの「ギャグというよりコメディー」には惹かれる。

☆セジマ金属 「抱きしめてベースボールラブ」・・・知ってる。これはつまらん!読む気もしないが9Pなのでがんばって読もうと思う。

☆クボヒデキ 「しゅるるるシュールマン」・・・知らん。シュールギャグということで、それなりに期待しておこう。

☆菅原そうた 「BUTTON」・・・知らん。

☆蔵人健吾 「悪の花道」・・・知らん。

☆さとう〇〇〇 「さとふ2002」・・・知ってる。徹底して笑えないマンガ。これも9Pなのでがんばって読んでみる。

☆うすた京介 「実写版ピューと吹くジャガー」・・・ジャガー実写版。お遊び企画。でも斬新。楽しみ。


なお、読む前での僕ランキングはこんなかんじ。

1、尾玉なみえ 「マコちゃんのリップクリーム」
2、つのま(はぁと)るみ 「ときめきのアラベスク」
3、小栗かずまた 「解決!!クエスチョンマンくん」
4、うすた京介 「実写版ピューと吹くジャガー」
5、澤井啓夫 「激戦!!ジャンケン島」
   ・
   ・
   ・
最後から二番目、セジマ金属 「抱きしめて!ベースボールラブ」
最後、さとう〇〇〇 「さとふ2002」

他は知らんので、あんまり期待はしてません。
が、ベースボールとさとふは本誌で何度か読んでるので、こいつらのワンツーフィニッシュが揺ぎ無いことは確かでしょう

さぁ一体どうなるのでしょうか・・・
それでは後ろの方から、感想していきます♪


☆☆☆ 15位 さとう〇〇〇 「さとふ2002」 (1点) ☆☆☆ 

想像通りです・・・。
これはもしかして、1ページも笑わせないところがギャグなのか?
絶妙の間で全てのネタをすべらせる、そこを笑えばいいのかな?

しかし笑えないことをネタにするマンガとしては、すでに「ワガハイ」(朝日新聞夕刊)が確立しているからなあ。
このマンガの入り込む余地はやはりない気がする。


☆☆☆ 14位 セジマ金属 「抱きしめて!ベースボールラブ」 (2点) ☆☆☆

本誌でも全く笑えずに困ったこのマンガですが、さらにダメに磨きが掛かっています
もしこのマンガが18Pあったら読まなかったでしょう。
なんでこれがわざわざ別冊に載ってるのか、全く納得いきません。
さようなら。


☆☆☆ 13位 クボヒデキ 「しゅるるるシュールマン」 (15点) ☆☆☆

表紙に何も描かない、シュールの説明をしてみる、そこらへんは新しくてイイんですが、悲しいことに本編がいささかも笑えなかった。残念。
笑えなかったため点数は低く付けざるをえなかったのですが、何かをやろうとしている意欲だけは伝わった気がします(たぶん)


☆☆☆ 12位 土塚理弘 「二階堂くんの法則」 (18点) ☆☆☆

読んでもギャグとコメディーの違いが分からなかった。残念。
とりあえず面白くはなかったです。全く。
毒にも薬にもならないという点で「さとふ」や「ベースボール」よりは評価が高いが、ただそんだけ。


☆☆☆ 11位 蔵人健吾 「悪の花道」 (35点) ☆☆☆

別段面白くは無かったです。でもそう悪くもないです。
「エロス」とかは良かったけど。
個人的にはせめてこのくらいのクオリティになってから雑誌に載せて欲しいと思います。
これくらいならば、「まあヒマ潰しにはいいかな」くらいには思えます。
「さとふ」と「ベースボール」は論外ということで。
ちなみにこのあたりが普段の黒猫と同じくらいです(僕の中で)。


☆☆☆ 10位 はちもりよしえ 「竜巻トルネード」 (47点) ☆☆☆

最初の4Pがいちばん面白かったです。
「君はいつも期待以上の仕事をしてくれる」とか。
オチがなぁ・・・ちょっと弱くて蛇足な気がします。

このくらいなら本誌でハンターの代原で載っても文句いいませんね。


☆☆☆ 9位 澤井啓夫 「激戦!!ジャンケン島」 (49点) ☆☆☆

う〜ん、やっぱり微妙。
まぁ澤井先生はボーボボが楽しいのでいいです。
これからもボーボボがんばってください。
オチは楽しかったですけどね。
でもそれだけな気が・・・(−−;


☆☆☆ 8位 うすた京介 「実写版ピューと吹くジャガー」 (57点) ☆☆☆

内容うんぬん以前にやっぱり実写というのは違和感あると思いました。
でも今回のテーマは新しいことをしてみることだったハズなので、エンターテイメントとしてのクオリティはこのくらいでも許してあげたいとこです。
何気ないフェンスがワナというのは好きです。


☆☆☆ 7位 ゴーギャン 「むし太郎とゴキ太郎」 (72点) ☆☆☆

それなりにクオリティの高い作品でした。
本誌に読切で載れば「久々に楽しめた読切だった」と感想で書くと思います。
変態のあとの見開き「ビタ〜〜〜ン!!!」が笑えました。

これ以降のマンガは全部楽しめました。
総じてレベルの高い雑誌だったと思います。


☆☆☆ 6位 菅原そうた 「BUTTON」 (80点) ☆☆☆

かなり良かったです。
すごく新しい感じのギャグでした。少なくともジャンプでこの形のギャグはいままでなかったんじゃないかな?
作者の想像を膨らませた感じ。空想遊びともいえるが。結構好きです。
絵の性質上、フルカラーか、せめてもっと綺麗な印刷で見たかった気がします。そこは残念。

本誌と比べるなら、そうですねー「遊戯王」よりも楽しく読めますね♪


☆☆☆ 5位 カイトマン 「タローくんどこいくの?」 (82点) ☆☆☆

絵柄はこなれてないように見受けられましたが、それを補って余りある内容でした。
全般的に楽しく途中で退屈を感じることがありませんでした。
鬼がいい人なのも好感。
やっぱり物質的に満たされると人間(鬼だけど)丸くなるよね。
まさに金持ちケンカせず。


☆☆☆ 4位 つのま(はぁと)るみ 「ときめきのアラベスク」 (85点) ☆☆☆

つの丸先生の作品でいちばん笑えたかもしれません。
中盤、警備員との口論、終盤、よく分からない怪獣。
良かったです。かなり盛り上がりました。表紙の主人公のポーズも良いです。
つの丸先生、やればできるじゃん!


☆☆☆ 3位 小栗かずまた 「解決!!クエスチョンマンくん」 (88点) ☆☆☆

正直、テンテンくんよりも面白いと思いました。にゃんタローよりもコッチを連載した方がイイですね。
表紙の「クエスチョン棒―木の棒」でかなりハマりました。
他にも、ブラックエンジェル地獄へおちろ、などラスト1ページを除き、全般的にクオリティが高かったです。
暗黒呪術の使い手とか、僕こういうの弱いですわー。


☆☆☆ 2位 澤井啓夫 「ボーボボ生物占い」 (90点) ☆☆☆

こ、これはヤられました・・・!
マジで爆笑して、転げまわってしまいました!
水野クンが・・・水野クンがぁ!!

裏表紙でここまで笑ったのは、いやー初めてですわ!
ちなみに僕はヘッポコ丸でした。


☆☆☆ 1位 尾玉なみえ 「マコちゃんのリップクリーム」 (98点) ☆☆☆

ハイ、きました。
まぁ、はっきりいって最初から出来レースだったんですが、それにしても予想以上に素晴らしすぎる作品でした。
これは尾玉先生の作品の中でも読切「純情パイン」に次ぐくらいの面白さじゃないですかね?
本誌できっと連載始まるだろうと(勝手に)思ってるんですが、「少年エスパーねじめ」と「マコちゃん」だったら、微妙に「マコちゃん」の方がいいかもしれません。とにかくそのくらい素晴らしい作品でした。
100点つけてもイイんですが、今後の彼女のさらなる発展を考え98点にしておきます。
ハンター全盛期と同程度、いま絶好調のブリーチよりも良かったです。
いやー、素晴らしい。

今回は魔法のリップクリームで変身する魔女っ娘マコちゃんが主人公。
なよなよしてるくせに女子のアイドル清輪めんたるとの狂った恋の淡い恋の物語です。
マコちゃんのお名前は「目保(めたも)マコ」。メタモルフォーゼ(変身)からの言葉でしょう。
清輪めんたるは精神が気弱ということでしょうか。清輪らいあ気弱な嘘つきでしたし。
(ちなみにマコちゃんの部屋にはパインぬいぐるみがあったりします。いいなぁ。)


リップ1にあたる部分は、いじめっこ二人の特殊な容姿とファッショナブルな服装「大丈夫3対1だ」「価値観が違う」など、イケてる部分は多いですが、まだ毒は少なくイントロダクション的な感が強いです。

が!リップ2で早くもなみえたん全開ですッ!!
ダメダメ少年が犬が怖くて通れない、というドラえもんなどでお馴染みのシチュエーションですが、ヤバげな犬の描写(横には人の足らしきものが・・・)やその後の展開(ネタばれなので伏せます)、完璧です。「体はよろこんでる!!!」って・・・(笑)
あと、79P最後のコマのわんこに萌えそうになってしまいました。なんかすげえカワイイですよ、このわんこ!
困ったなぁ、そんな趣味はないんですが・・・
スクワラはこういう気持ちだったんですかねー。

んで、早くもラスト。リップ3。
コレもすんごいですねー。
なんですか?コッチは本誌と違って、なみえたんを縛るものはないのデスカ?
ロケットで突き抜けています。素晴らしい。
全裸になった清輪クン。おしりをつねるマコちゃん。
そして尾玉先生のヒロインに付き物のセリフ
「マコのものにならないのなら〜」
なみえたん、ヒロインの描き方巧いです!!(><)
ヒロインどうこうより、なみえたんに独占されてえ!!
なみえたんのものになりてええ!!!と、萌えまくってしまいます。

と、いうことで、毎度のことではありますが、今回もキャラよりもなみえたん本人に萌えてしまいました
清輪クンの扱いとか見ていると、萌えざるを得ないですね(笑)
なみえたんは実は男(おのこ)という噂もちらほら耳にしますが、かがみは断じて信じません!
純情パイン1巻の作者近影に映っているメガネの綺麗なおねーさん以外になみえたんはいません。もしどこぞの野郎が「私が尾玉なみえです」とか打ち明けても、その人は単にカワイソウな人であって決してなみえたんではないのです

ところで、目次の作者コメントによると、なみえたんのインタビューがスイッチ誌(なんじゃそりゃ)に載るそうです。扱い次第ですが、これも買わなきゃいけない可能性が出てきました・・・(−−;



総論

というわけで、やはりなみえたん万歳!という結果に落ち着きました。
全体の半分以上が楽しく読めたことからも悪くない雑誌だと思います。
とはいえ、なみえたんが載ってなかったら立ち読みで済ませたでしょうが・・・。
やっぱりなみえたんには早く本誌で連載して欲しいですねー。
今回もアンケート葉書は出します−。
(でも応募券切りとると、裏のマコがきれちゃうんだよなぁ・・)


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